薬王堂気まぐれ通信使bT91 2010・10・10〜11
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
長野県に行ってきました。
何をしにかって? 大きな学会での、お仕事だったんですよ!
終了後、37年ぶりに同級生に会いました。
友人は82歳!鍼灸学校で同じクラスだったんです。
夜間の専門学校でしたが彼は真面目な人でしたね。
店先で牛乳を飲みながらパンをかじって夕食を済ませていました。
将来の生活がかかっていましたから皆大変でした!
その日の夜、もう一人の友人宅に泊めてもらいます。
長野県塩尻の朝、6時頃
次の朝、私たち二人はマツタケ狩りに出かけます。
友人の持ち山でした。
急な斜面を登るんですがクマがいるので鈴を鳴らしながらの登坂です。
靴も専用のものを使います。
先ず目に入ってきたのはショウゲンジ、こちらではコモソウと呼んでいるようです。
幼菌の頭が丸いことから虚無僧=コムソウ=コモソウと呼んでいるらしいです。
沢山ありましたね!
コモソウは30分塩水につけて虫を出しショウユと味醂で味付けをしますと美味しいですね。
それに皆さんのよく知るアミタケ、この辺りでアミジコと呼ぶんだそうです。
アミタケは昔ばあさんが糸を通して乾燥し朝の味噌汁に入れていました。
裏側は網目状で熱すると紫色になります。
イグチの仲間でやはり裏側が網目状のハナイグチ
長野県ではカラマツリコボウと呼んでいます。
ムラサキシメジというきのこがありました。
きれいなものではアケボノサクラシメジ、
これらは食用になるようです。
コウタケに似たシシタケ、食べれるそうです。
シシタケモドキ、長野地方ではヒナタッカワと呼んで食養にします。
シシタケモドキにそっくりのケロウジ、松林に多くかじると苦いといいます。
ケロウジはサルッカワと呼んで根の先端が黒いのでシシタケモドキと区別するらしい。
左の根本が黒いのがケロウジで不食、右はシシタケモドキで食用になる。
シシタケモドキ料理にケロウジが一本でも入るとその料理は苦くて食べれないといいます。
クロカワはウシッカワと呼び、茹でて湯を去り大根おろしをかけて食べると絶品です。
これからは毒キノコを紹介してみましょう。
やさしそうなきのこですがニガクリタケ
ニガクリタケの傘の中央部は色が濃く褐色、裏側のヒダは黄色から暗紫褐色、苦く猛毒だそうです。
それにテングタケ、幼菌ですが大きくなると傘の上に白色のイボ状のものが散らばります。
アカマツ林に生えハエトリシメジとかハエトリナバと呼ばれてハエを捕殺するのに使われたそうです。
杉の倒木につくスギヒラタケ、これは食用キノコとされていましたが透析患者が食して数人が死亡したことから以来毒キノコにされているそうです。
怖いですね〜〜
ケロウジは食用キノコのところでお話しましたが苦くて食べれないそうです。
傘の裏側は灰褐色の針が密生し美味しそうに見えるんですがね!
ハナホウキタケ、よく似たホウキタケは昔食べていましたがこれは毒だそうです。
猛毒のドクツルタケ、白色で傘を開くと幕質のツバが出来ます。
根本は袋状の塊があり食べると一瞬にしてあの世行きだそうです。
怖いですね〜〜二回目か!
名前のわからない有毒かどうか区別のつかないキノコもありました。
@、A、B、C、D、E、F・・・
さて本命のキノコはこれ、マツタケです。
有りました。
マツタケ
未だ傘の開かないもの、掘ってみると結構根が深いんです。
二本が寄り添って生えているもの、
結構たくさんありましたね。
マツタケご飯も美味しかったです。
友人に感謝です。
マツタケ
そうそう、植物を紹介しておきましょう。
ヒトリシズカ
サラシナショウマ
カシワバハグマ↓
カシワバハグマ
ルイヨウボタン (実)
ヤマアジサイ
ヤブレガサ
ミヤマウズラ
ホトトギス
といったところでしょうか・・
寛政年間に立てられた馬頭塚がひっそりと置かれていました。
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